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京都のお寺。世界遺産の仁和寺は見どころいっぱい。

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年6月7日
  • 読了時間: 3分

生憎の雨でしたが、世界遺産の一つ、仁和寺に歩いて行ってみました。

金閣寺から龍安寺まで約20分、そこから更に10分ほど歩いたところにあります。

朝一番に行ったせいか一般の観光客は少なかったですが、修学旅行生がひっきりなしにやってきます。そんな彼らに混じってチケットを購入しようとすると、

「大人の方ですよね・・・」

と念のため、確認されてしまうくらいです。

二王門を入るとずっと先に中門が見えます。砂利を敷き詰めた参道を進み、中門への階段を上ると金堂が姿を現します。この金堂は慶長年間(1596~1615年)に造られた御所内裏紫宸殿が移築されたものです。

というのも、応仁の乱(1468年)で全てが消失していたところ、江戸時代に入って再建されることになり、ちょうど御所の建て替え(1624~45年)があったため、幾つかの建物が下賜されたそうです。

そういえば、神社の式年遷宮の際も、それまで使用されていた社殿や鳥居がゆかりのある所へ下賜されると聞きます。

木造建築の日本ならではかもしれませんが、このリサイクル文化?は誇って良いところだと思います。

京都市はゴミのリサイクルにも熱心に取り組んでいますが(イケメンごみの妖精がPRしてました→京都市の広報誌)、こんなところにもつながっていたのか(勝手な感想です)。

この金堂。とっても気になるものがありました。

屋根瓦の先に何か載っています。タイミングよく出てこられた僧侶の方に尋ねると、亀に乗った仙人でした。

この亀は3000年に一度顔を出すのですが、仙人はその顔を生涯に3回見たということで、長寿や永遠の象徴として安置されているそうです。(亀に見えるかどうかは突っ込まないことにします。)

二王門を入ってすぐ右手にあるのが御殿です。何と言っても宸殿とその前に広がる庭園が素敵です。

宸殿が完成したのは1913年とまだ完成してから100年少々。だからこそ、襖絵など内部の絵画や装飾が色鮮やかで、本来の姿を楽しむことができます。

これまで見た他の寺院の襖絵などは退色していたので、なけなしの想像力を駆使した所で、ふーん、という感想しか浮かばなかったりしましたが、ここではそんな苦労はいりません。じっくり眺めて味わえます。

庭園は緑の木々の中にピンクや朱色のつつじが色を添えて、雨の中でもはっとするような美しさでした。

仁和寺といえば御室桜。桜の季節は文句なしに素晴らしいとは思いますが、御殿や庭園を堪能するならその時期を外す方が無難かもしれません。修学旅行生はいますが、彼らはあまり立ち止まらず進んでいくので、少し待てばシャッターチャンスもあるし、誰もいなくなる瞬間もありました。

御殿の拝観料は500円、それ以外は自由に見て回われますが、観音堂は工事中で、平成30年に工事終了予定だそうです。

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