京都と和菓子。京都とパンより深い関係。
- tripampersand
- 2016年6月11日
- 読了時間: 3分
京都にはパン屋さんが多いと紹介しましたが、住み始めて気がつきました。
和菓子屋さんの数はその比じゃない・・・。
ちょっと思いつくだけでも徒歩5分以内に3軒はあります。パン屋よりずっと高い遭遇率。京都だから、と言ってしまえばそれまでですが、ここまで多いと不思議です。
パンならまだ毎日買い求める人がいるのもわかります。でも和菓子は?
和菓子といえば季節モノ。ひな祭りには桜餅、こどもの日には柏餅、お彼岸にはおはぎ、と和菓子屋で買い求めるのは季節のイベント時か来客時と無意識に刷り込まれてきた私。
世の中の人は日々、三時のおやつに大福や羊羹を和菓子屋さんに買いに行っているんでしょうか。
時折買い求めるくらいの消費量では、たちまち潰れてしまうと思うんです。茶道の家元も多いので、お茶会に供されるというのはあるんでしょうが、それだけで生き残れるものなのかどうか。
でも実際は、すっかり周囲に溶け込んだ店構え、和菓子の入れられた箱も続いてきた年月を物語る味わい深さ。少なく見積もって、私と同じくらいの歳月は経ていそうなお店が多いんです。(何百年という歴史のあるお店ももちろんたくさんあります。)
折角なので、積極的に攻めてみよう!と坂道を自転車で漕ぐこと20分。目当ての和菓子屋さんに行ってみたところ、生菓子はほぼ売り切れ、ということもありました。昼を少し回ったくらいだったにも関わらず・・・。
生き残りのカラクリはさておいて、和菓子人気は本物のようです。
そういう中に暮らしていると、自然と和菓子も食べてみようかな、という気分になってきます。
甘いものは好きですが甘すぎるのはNG。幼い頃の和菓子=ベタ甘な先入観もあって、「刷り込み」がなかったとしても、これまでの人生、イベント時以外は和菓子とちょっと距離があったんですが。
街には名立たる老舗の和菓子屋さんがいくつもありますが、新しくオープンもしています。
この春に鞍馬口通りに出来たのがうめぞの茶房。甘党茶屋梅園の姉妹店です。
ふらりと入ると、ガラスケース越しに美しく飾られた羊羹が並んでいました。他の選択肢はありません。
実は、羊羹、特に水羊羹など柔らかい羊羹がちょっと苦手だったりします。
でも、もう店に入っちゃったし、何も買わずに出るのもな、と一つを選んで、カフェスペースになっている2階でいただくことにしました。
これが、びっくり。
甘さ控え目の優しい味。添えられた生クリームと金柑のトッピングが絶妙のアクセントで、おいしい!と一人心の中で叫びながら一口一口、大切に味わいました。
もちろん見た目も優雅で、もうこれは写真を撮るしかないっ、とたまたまカメラに収めていた一枚です。

食わず嫌いの皆さま(案外、餡子などが苦手な方、いらっしゃいますよね!?)、ぜひ、うめぞの茶房で和菓子デビューを果たしてください!
それにしても、パン屋だけでなく、和菓子屋めぐりの楽しみも追加させるなんて。
京都は罪作りな町でもありました・・・。
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