普段、買い物をする際、どんな手段を利用されていますか？最近では、お財布は持ち歩かず、電子マネーのみ、という声も聞かれますが、まだまだ現金派も根強く、場合によって使い分けるという方が大半ではないかと思います。
では、海外に行った場合はどうでしょう。私はちょっとした軽食を食べても、数百円のお土産を買っても、可能であればクレジットカードを利用しています。それがベストな方法だと旅する中で実感していますが、その理由を具体的に挙げてみたいと思います。
その１、現金を持ち歩かない安心感
まず、海外で大量の現金を持ち歩くのが心配です。あちこち移動する場合、ホテルのセキュリテイボックスに入れっぱなしというわけにも行きません。
どんなに安全と思われる国でも、日本以上に安心できる国はそうそうありません。少なくとも初めて訪れる国では多かれ少なかれ緊張感を覚えるのではないでしょうか。海外での旅を楽しむためにはそういった心構えは必要だと思います。けれど、多額の現金を持っていることで、更なる緊張を強いられるのは避けたいところです。
その２、おつりの計算からの解放感
また、現地での現金のやり取りに不安もあります。
悪意はなかったとしても、おつりの計算がおかしい、という場面に度々遭遇します。おつりのカウントの仕方も国によって異なり（足し算方式、たとえば７ドルの物を買う際、１０ドル渡したとすると、おつり分足して１０ドルになるでしょ？という感覚の国も多いんです。日本なら10-7だから３ドルね、という引き算ですが）、咄嗟にその計算が合っているのかわからないこともしばしばです。
クレジットカードならそういったやり取りに煩わされることもありません。
その３、余分な手数料を払わないで良いお得感
それに、大量に両替して余った場合に日本円に戻すとなると、再び両替手数料がかかります。海外でクレジットカードを使用すると、その事務手数料を取られますが、両替手数料と比べて決して割高ということはありません。
その４、追加で現金が必要になった際の安堵感
更にクレジットカードを持っていると、ふいに手持ちの現金が足りなくなった時でも安心です。
旅先の現地のATMで現地通貨の現金を引き出すこと（キャッシング）ができるからです。
方法としては通常のカードショッピングと同じです。その時引き出した金額分に利息を上乗せした分（ＡＴＭによっては別途手数料が必要です）が、他のカードショッピング利用額等とともに引き落とし日に一括で清算されます。
キャッシングなので、利息はつきますが、海外でカードショッピングした場合は事務手数料が上乗せされますし、現金を両替しても手数料が取られるので、海外での利用に限っては、キャッシングの利息のみデメリットということはありません。むしろ、使い方によっては、通常のカード利用よりお得かもしれません。
キャッシングは金利（年15～20%が主流）＋ATM手数料（ATMによってはかかりません）を余分に払うことになり、カードショッピングは海外で利用すると、1.6％程度の事務手数料が通常かかるようです（カードによります）。
更にキャッシングは日ごとに利息がかかってきますので、返済を繰り上げればもっとコストを押されられると思いますが、その手続き諸々に費やすエネルギーを考えると、敢えて繰り上げ返済するメリットはそこまでないように思えます。（ただし、最短の引き落とし日に清算されないと、次回までひと月分利息がかさみますので、その点ご注意下さい！）
その５、付帯サービスへの期待感
もし、今後、海外旅行を予定していて、クレジットカードを持っていない！ということでしたら、ぜひ、海外旅行傷害保険付きのカードをお勧めします。
海外旅行に行く際は、病気やケガ、携行品の故障などに備えて保険に入ることが望ましいですが、１週間程度の旅行で、最低ランクの保険でも数千円がかかります。それを考えると、たとえ千円の年会費を払うことになったとしても、毎年、海外を旅行するのであれば、海外旅行傷害保険付きカードを持っていて損はありません。
カードによって補償内容が異なりますが、例えば携行品で最も高額の物が５万円のカメラだとすれば、携行品補償は３０万もあれば大丈夫でしょうし、その程度は補償されるものが多いです。
ただし、そのカードを保持しているだけで補償が受けられる場合と、実際に旅行代金の一部（宿泊や飛行機代等）をそのカードで支払っている必要がある場合があるので、注意が必要です。
まとめ
海外旅行ではクレジットカードが便利でお得、というだけではなく、ホテルやレンタカーの予約にはカードが必須だったり（それでいて支払は現金でＯＫだったりします）、身元保証的に利用されることもあるので、海外旅行時にはクレジットカードをぜひ、持っていってくださいね。
また現在お持ちの方も、暗証番号の確認をしておくことを強くお勧めします。手書きのサインではなく、端末への暗証番号入力というパターンが主流になってきていますので。
更に、旅先にカードを持っていた場合は、帰国後は必ず明細を確認してみて下さい。クレジットカード利用をお勧めしていますが、スキミングの被害がないとも限りません。
どうぞ後で明細を見て青くなる、なんてことがない程度に、クレジットカードの利用で快適に海外旅行を楽しんで下さい！
