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オランダへの旅7日目②スキポール空港で

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年10月18日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年11月22日


 思ったよりは短時間でゲートを抜けたので、出発まで時間があった。空港内をぶらぶらしていると、ミッフィーに出会った。

 昨年、ミッフィーの生誕60周年の大々的なイベントがあって、有名デザイナーとコラボしたミッフィー人形が何体も作られたそう。実物は180センチあったということだけれど、空港に展示されていたのはそのレプリカ人形。値下げして販売中だった。

 中には「え、これ、ミッフィー!?」と思うものもある。ミッフィーファンの心中は複雑・・・・・・でも、あのシンプルな形だからこそ成しえた企画。

ジャンルを超えてつながりあえるなんて、さすがミッフィー!

ミフィーコレクション

 そろそろ搭乗可能な時刻になる。飛行機に乗る前にやっておくべきことがあった。実は朝食用に買っておいたチーズがあったのだけれど、サバでお腹いっぱいになって食べられず、持ち歩いていた。柔らかいタイプなので、冷蔵せずに長時間放置することはできない。


 今、食べるか、捨てるか。


 もちろん、食べることにする。

 残っていたピタパンに載せる。元々カマンベールのようなチーズ。それが良い感じに溶けて、クリームのようになっている。ちょっと塩辛い点を除けば、いくらでも食べられそう、なんて満喫していると、搭乗口に人が集まり始めた。あ、やばい、トイレにも行きたい。

 慌てて立ち上がって近くのトイレに向かうと、長蛇の列だった。

 諦めて他を探すけれど、しばらくない。やっぱりさっきのところに戻ろうか、と思った頃に見つかった。こちらは空いている。搭乗口から離れているだけのことはある。


 闇雲に走って来てしまったので、帰ろうとすると方向がわからなかった。免税品店はどこも同じような作りで、当てにならない。一か八かの勘に頼って進むと、前方に動く歩道が見えた。どうやら合っていたようだ。

 搭乗口前に戻ると、妹もトイレに行きたいという。

 私が行った場所はかなり離れていた。帰ってくるのに汗ばんでしまったくらい。妹の方向感覚も当てにできない。並んでも近くに行った方が良いだろうと、そちらを勧める。

 ゲートの前で待っていた人々はどんどん立ち上がって並び始めている。搭乗時間はもうとっくに過ぎ、ドキドキしながら妹を待つ。

 あまりに気が急いていたので、旅行中汚さず保っていた靴に紅茶を零していた。焦るとろくな結果にならない。

 結局、飛行機に乗り込んだのはそれから1時間近く経ってからだった。私たちの焦りはなんだったのか。。。

 その間、特にアナウンスはなし。みんなザワザワしながらも、大人しく並んだまま立っていた。

 日本行きの便なので、乗客の大半は日本人。変に忍耐強い。ソファーに座ってゆっくりしていても良かったのに。

 どっと疲労を感じながら乗り込むと、ようやく説明が流れた。

 この便に乗り継ぐ旅客が乗った便の到着が遅れ、彼らを待っているとのこと。そんな明らかな理由なら、ちょっとアナウンスしてくれても良いのに・・・と思ったのは私だけではなかったはず。

 更に機内でも待つことになった。そういえばあのチーズ、機内でゆっくり食べても良かったんだ!と思ってももう後の話。でもこれで、オランダ航空は本当にギリギリまで乗り継ぎを待ってくれることがわかった。次から乗り継ぎがタイトでも安心、と思ったけれど、もしかしてファーストクラス客だったとか・・・。


 7日間の旅が終わろうとしている中、既に、もう一度来たい、と思い始めていた。料理がイマイチとか、見どころは限られるとか、事前の心配はどこへやら。ヨーロッパの街歩きデビューしたい方にもおすすめしたい国だった。あまり行ったことある、という人に出会わないけれど。。。もちろん、魚好きなら、ハーリングは絶対挑戦すべき一品!

 今は持ち帰ったチーズを(生えてしまった青カビを洗いつつ)食べながら(マネしないで下さい)、今回の旅では立ち寄れなかった街、ハーレムやヒートホルン、デルフト・・・・・へ思いを馳せている。近いうちに、きっと。

オランダの風車

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