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オーストリア・スロヴァキア・ハンガリーへの旅 5日目① デュルンシュタイン→ウィーン

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年6月19日
  • 読了時間: 3分

デュルンシュタインの街

穏やかな昨日からは一転、朝から走る。

ホテルのフロントで聞いていたバス乗り場が誤っていることが判明したのは、バスの出発時間が近づいてからだった。

昨日答えてくれたおじさんは、ほんの数分、すぐそこだと言っていたのに、今朝のフロントのお姉さんの話だと、町の外れで15分くらいかかると言う。

種類豊富なハムやチーズ、パンに感激しながら朝食を食べ、まだ本格的に目覚めていない町の散策を楽しんだ優雅な一時を少々悔やみながら、小走りに宿を出る。

ケーリンガー城

昨日から何度も通ったメインストリートを抜け、ブドウ畑も過ぎて下っていくと、急に現代になった。

アスファルトの道を行き交う車両と、大型スーパー。欧米のどこかの街で、どこの街でも見慣れた風景。ぐったりしながらバス停に着くと、数人がバスを待っていた。

走ったせいで喉が渇いてしまった。時刻表で確かめるとバスの到着まであと数分ある。バス停の正面、車道の反対側はスーパーの駐車場。水を買いに行くことに決めてスーパーまでダッシュ。

スーパーの入り口は学生達で溢れていた。ちょうど登校時間のようだ。幸いすぐに目的のものは見つかって、さあ、会計、と思ったら、レジには長蛇の列。

子どもたちが各々、水やらスナック一つを手に並んでいる。日本のコンビニのように、列が出来てもあっとうい間に解消、なんてことが起こるはずもなく、誰一人焦っている様子もない、私一人を除いて。

泣く泣く手にしたボトルを元の場所に戻し、バス停までダッシュで戻る。疲労感は二割増し。そして息を整える間もなく、バス到着。

このバスでウィーン行きの電車が出ているクレムスまで向かうことになる。道中乗ってくるのはやはり子どもが多い。小さな町を通過する度に乗客が増え、乗り合わせた友達とおしゃべりする光景はどこの国も同じだな、と微笑ましく思っている内にクレムスに着いた。

降りそびれたらどうしよう、というのは杞憂だった。クレムスは近代的な比較的大きな駅。売店で飲み物を調達し、カウンターへ切符を買いに行く。

なぜか駅員の対応がとっても悪く(前に並んでいた二人組には親切に色々教えてあげていたのに)、自分の英語力のなさか、理解力のなさか、年相応に見られなかったからなのかわからないけれど凹む。そうして、肉体的にも精神的にもどっと疲れていたので、ウィーンまでの旅はほぼ夢の中だった。

今日はいよいよウィーンを離れ、次なる目的地、スロヴァキアのブラチスラヴァへ向かう。まだ少し時間があったので、街のシンボルとも言われているスポットながら、未だ訪れていなかったシュテファン寺院に立ち寄ることにする。

シュテファン寺院 正面

シュテファン寺院 側面

屋根の幾何学模様がユニーク。内部も外観を裏切らない荘厳で、豪奢な造りだけれど観光客が多すぎて、歴史ある教会ながら厳粛な雰囲気とは縁遠いものになってしまっている。

更に、教会入り口に群がる演奏会の客引きのしつこさに辟易させられた。黙って立っていてくれるだけならば雰囲気が出て、興味をそそられるのに。

教会の向かいに見つけたのはマンナーの本店。小さい頃食べていたパサパサして、ただ甘いウェハースとは別物。サクサク加減と甘さ控え目で風味豊かなクリームが絶妙。人気があるのも納得の味。ウェハースの品揃えが豊富で、ロゴが入った雑貨も売っていたりして、ショッピングを楽しんだ。

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