オランダへの旅。アムステルダムの街を歩く。2日目①
- tripampersand
- 2016年8月27日
- 読了時間: 4分
俄かアムステルダムっ子になって、国立ミュージアム(Rijks museum)へ向かう
アムステルダムで初めて迎える朝は爽やかな目覚め、とはならず・・・というのも、夜中から蚊に悩まされていた。あのブーンという羽音の次に襲ってきた痒み。
これまでヨーロッパを旅して、蚊に煩わされたことはなかった。やっぱり水辺が多いせい?窓に網戸もないのに開け放していたせい?オランダにも虫よけとかあるんだろうか。
眠さはあったものの、シャワーも浴びたいし、今日は国立ミュージアムに行こうと決めている。事前情報では、入場するにも並ばなければならないということだった。気合を入れてベッドを抜け出す。
シャワーを浴びて着替えようと思ったけれど、やっぱり狭すぎるバスルーム。ドアを半開けにするしかない。ただ、そうすると、玄関のドアを開けられたら一巻の終わり。ドアから入ってきた人と正面から向き合うことになる。私たちより大柄であろうこの部屋のオーナー。一体どうしているんだろう。(もちろん、玄関の鍵は毎回しっかりかけていたけれど。)
そもそも、世界一身長が高いといわれるオランダだけあって、他の設備はビッグな仕様。キッチンの蛇口も高いところについているし。カウンターも高い。ベッドもソファーもテーブルもゆったりサイズ。どうやってこのバスルームを使用しているのか謎は深まる。
朝食は紅茶にパンとトマトとヨーグルト。適当に棚を漁らせてもらい、紅茶とトースターを発見。トースターは年季が入ってるものの、ちゃんと温まる。冷蔵庫の中のものも好きに食べてね、と言われていたけれど、入っていたのはほぼビールだったので、他は自前。さっさと済ませて出発、と思っていたのになんだかんだで開館時間を過ぎている。慌ててトラムの乗り場へ向かう。
乗り場で待つのは出勤前と思われる地元の人々。ふと前に立つ男性に目が留まった。片手で無造作に掴んでいるのはパン(一応ビニール袋に入っているけれど透明なので丸見え)。上着を肩に掛け、他の持ち物はなし。
すると突然、持っていたパンを齧りだす。半分食べて満足したのか残りを袋に戻す。長身で、グレーのTシャツにGパンというカジュアルな装いも様になっているなかなかのハンサム。そんな彼はやってきたトラムに颯爽と乗り込んだ。格好良い。格好良いんだけれど、手にはむんずと掴んだパン・・・。
オランダ最大の美術館、国立ミュージアムのオランダ絵画コレクションを堪能

その後に来たトラムに乗って美術館へ。幸い列はできていない!優先入場できるからと日本で電子チケットを買い求めていたけれど、その必要はなかったかも。
とにかく広いので、一番見たいところから攻めよう、と思ったものの、建物の造りが複雑。17世紀の絵画を目指し、そこにたどり着くまでの展示を順に見ていく。
この美術館の注目ポイントはなんといってもフェルメールとレンブラントの夜警。やはりその周囲にには人が集まっている。人が途切れた隙に正面に陣取って絵を堪能。写真撮影もOK。日本で有名作品を見る際はもちろん写真NGで、列に並んで、どうにか絵画の前を通り過ぎることしかできなかったりするので、なんて贅沢!

フェルメールはチャンスがある度に観に行っているので、すでに見たことのある作品もあったけれど、同時代の他の画家と比べても、構図や表現がやっぱり別格。騒がれるだけのことはあると毎回思う。
レンブラントの夜警は想像以上の大きさ。部屋の壁一面に飾られている。素晴らしいけれど、大きすぎて全体をうまく捉えることができず、絵を断片的に見ている気分になる。離れて見ると他の人が視界に入ってしまうし。
そうして歩き回っているとあっという間に時間は過ぎる。気が付けばとっくに昼を過ぎている。お腹は空いているし、喉もカラカラ。足も踏み入れていないエリアが3分の1はあるけれど、腰も足も限界で諦めることになった。

(↑館内にある古い図書館)
Comentários