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オランダへの旅3日目③オランダ有数の古都、デフェンター。

  • 執筆者の写真: tripampersand
    tripampersand
  • 2016年9月4日
  • 読了時間: 4分

本日最後の目的地、デフェンターにたどり着く。

 それから私たちはバスでアムステルダムへ戻った。

 中央駅でスーツケースをピックアップして、今度こそ電車に乗る。本当はズヴォレという町に立ち寄りたかったけれど、さすがにそこまで時間はない。直接、今日の宿泊地、デフェンターに向かう。(日本語の表記が定まっていないようで、デベンターだったりデーフェンテルだったり、様々。)

オランダの電車

 電車は空いているし、ゆったりシートで座り心地もなかなか。快適な旅。と思ったのもそのはず。実は私たちは2等席の切符しかないのに、1等席の座席に座っていた可能性がある。一つの車両内で1等席と2等席の座席が分かれていることに、次に電車に乗った際に気がついた。

デフェンターの駅前

 デフェンターに着くと、もう夕方だった。まず宿へ向かうことにする。Wifiがないので携帯は使用できない。宿までへの道順は、妹が画面コピーして保存した地図の画像が頼り。

「あ、一部、保存し忘れてる!」

 肝心の途中の地図がない。駅からまっすぐ歩いてきたものの、次にどこで曲がるのか目印がない。まだ街の外れで人気はなく、どうしようかと思っている、後ろから声を掛けられた。

「どうしたの?」

 鼻にピアスを開けた20歳くらいの若者。バンドの練習帰り(たぶん。そんな雰囲気のキャラクター)。やたらとノリは軽そうだけど、わざわざ話しかけてくれるなんて親切!

 早速、道を聞こうとする。

「あ、うーん。どこかな。ごめん。今、携帯もってなくて」

 これはもしかして、あまり頼りにならない感じ???

「方向はこっちで合ってると思うので、もう少しこのまま行ってみます」

「えっと、ちょっと待って。ここがこの通りで、あっちの方だと思うんだけど」

 彼は熱心に携帯の地図を見ながら、色々考えてくれる。けれど、宿の場所を理解しているわけではない。結局、私たちと同じレベル。

「たぶん、あの通りを左に曲って、ずっと真っすぐ歩いていけばよいんじゃないかな!」

 甚だ不安だったけれど、そのアドバイスに従う。見えていた通りまでくると、そこからが街の中心で、人通りも多かった。もし迷ったらもう一度聞こうと歩き出して程なく、妹が言った。

「あ、たぶん、この通り、曲がるんやったわ」

 彼には申し訳ないけど、途中で曲がることにする。そうして、無事に地図のあるエリアに入った。

 うん、正解。最短ルートで来られた。

 そういえば、その後もやたらと鼻ピアス(牛の鼻輪のように、鼻の間につけられたリング)の若者を目にした。今、オランダで流行っているの?ちっともクールに見えないんだけど、なぜ・・・。

デフェンターでの宿泊先

デフェンターのホテル

 レストラン兼ホテルになっているその建物。なかなか歴史がありそうな外観。このデフェンター、中世のころ大変栄えたそうで、今でもオランダ最古のものが多く残っているという。確かに、エダムやフォーレンダムより街全体が古いし、立派な建物が多い。ホテルの前には見事な教会が建っている。

 フロントの女性が愛想よく手続きをしてくれる。

「お部屋、グレードアップさせていただきましたので」

 ラッキー!他に宿泊客をほとんど見かけなかったから、部屋が空いていたのだろう。他の街に比べて、観光地としての知名度は高くない。何しろ、虎の巻の「歩き方」にも載っていないくらいだった。(おかげで街の全容が把握できていなかった。)

 どれほどのアップかわからないものの、素敵な部屋だった。バスルームには大き目のバスタブと、それとは別にシャワー付き。更に洗面台は2台ある。二人同時に顔が洗える!とテンション高く、写真を撮りまくる。部屋からは広々としたテラスにも出られる。

ホテルのバスルーム

 唯一の欠点が空調。

「暑かったら、このエアコンを使用してください。ただ、使うときはドアを開けて、このホースをテラスに出してくださいね」

 床に置いてあるエアコンはなんとホースがむき出し。確かにこのまま使用したら熱風が来てしまう。建物構造上仕方なかったようだけれど、これは初めてのパターン。しかもエアコン本体が大きくてちょっと邪魔。京都から来た私たちにしてみれば、今日、エアコンを使うことはない。断言できる。椅子で隠しておこう。

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