オランダへの旅5日目②世界遺産、キンデルダイクで風車を見る。
- tripampersand
- 2016年9月28日
- 読了時間: 4分
更新日:2019年11月18日
キンデルダイクまで船の旅
船着き場に戻ると、人が集まっていた。自転車の人も多い。その中で60歳は過ぎているだろうと思われる、おじ様おば様集団が気になった。みなさんきれいな白髪。その中に、自転車のハンドル部分に地図を張り付けている人がいた。なるほど。いちいち地図や携帯を取り出さなくてよいし、便利そう。。。どうやらみんなであちこち自転車で回っているようだ。なんかカッコいい!

そうしてみんなでフェリーに乗り込むと、ぱっちりした目にサラサラヘアーの男の子が必死に乗務員に話しかけていた。乗務員はポケットから鍵を取り出すと、背後のドアを開ける。どうやらトイレに行きたかったみたい。
よかった。私もああして、みんなの前でお願いしないといけないところだった。フェリーに乗る前にトイレに行きたいと妹に言ったら、「船の中にあるやろ」という話になって、それもそうか、と思ったものの、やっぱり心配だったので、ちょうど船着き場前にあったトイレを使用していた。25セントかかったけれど、うん、行っておいてよかった。
キンデルダイクまでは外の景色を楽しんでいると、あっという間だった。フェリーはこの先まで行くものだったけれど、ほとんどの人がここで降りる。あの自転車集団も下船。人の流れについて行くと、すぐに前方に風車が見えた。
これこれ!これが見たかった!
ただ、風車は動いていない・・・。
「写真撮るには止っている方が良いし!」
なんて話ながら歩き始める。
土日よりは人が少ないはずだけれども、観光客でにぎわっている。風車は運河沿いにずらっと並んでいて、私たちはその運河に沿って伸びる一本道を進む。
これまでと違って曇天。青空をバックにした風車も見てみたかったけれど、日差しを遮るものが何もないこの状況。晴天だったらすぐにぐったりしてしまいそう。。。
風車は一つずつ微妙に形が異なっている。今も人が普通に暮らしている風車も多くて、洗濯物が風車の前にたなびいていたりする。妹はそんな風景を撮りまくり、遅々として先に進まない。
「先に、お昼にする?」
ハーリングは生もの。この暑さだとやばいかもしれない。
風車を見ながら、ハーリングでランチ。オランダ満喫。
道路脇の所々にベンチがあるけれど、競争率高し。やっと空いていた場所に腰を下ろす。通り過ぎる人達から丸見えで、若干、視線が気になるけれど、いそいそとお昼を取り出す。
ハーリングはパックされた玉ねぎのみじん切り付き。フォーレンダムで食べたものと同じ値段だけれど、一匹が大きい!ああ、でもシマッた。フォークも何もない。仕方がないので手づかみで食べる。日本から持参していたお手拭きが役立つ時が来た!
うーん、おいしいー。前回より脂が載っているし、身も厚くて食べごたえがある。玉ねぎが合う!もうお行儀なんて気にならなくなってくる。
それからサーモンの燻製。ジューシーな脂身とスモーキーな香りのコンビネーション。魚好きなら嫌いなはずない!というお味。あー、買ってよかったぁ。

それでもしばらくすると、口の中がこってりで、シンプルなものが食べたくなってきた。
そうそう、パンを食べよう。見かけは日本の甘食を三倍くらいにした感じ。甘食よりふわっとしている。果たしてその味は・・・。
そうか。
オランダではこれが「そんなに甘くない」なのか。
いやいや。これにチーズは挟まないでしょ!
どう考えても菓子パンに分類。しかも硬くもなく、柔らかくもなく、微妙な食感。ああ、やっぱりな、と妹と顔を見合わせ、とりあえず、3枚入りの1枚を互いのノルマに課す。
他に買っていたリンゴをかじって、口の中の生臭さを何とかし、再出発。
歩き始めた頃は家族連れも多かったけれど、進むに連れて人が減っていった。今、歩いている人はちらほらで、自転車連れがやって来たり、追い越したり。

それでも、まだ風車は並んでいる。せっかくここまで来たんだから、19基全部見たい。
時々写真を撮ったり、水面を眺めたりしながら歩き続けていると、間をおかず並んでいた風車が途切れた。ちょうどその端の一基は他より小さめではあるけれど、ゆったりと羽が回転していた。
ああ、動いてる!
おかげで、やっぱり明日来ればよかったかも、と思う気持ちも幾分晴れた。更に先の方に目を遣ると、もう一基見えている。
よし、あそこまでは行こう。
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